「…部屋に戻ってなさい」 「はい…」 沙羅と創也は母の部屋を出て、沙羅だけ自分の部屋に戻った。 「ディナーの時間になり次第、お呼びいたします」 「うん、わかった」 ガチャ… 「はぁー…」 なんか時間と不安に追い込まれてる…。 もう嫌だ。 と、言ってしまいたい。 逃げ出してしまいたい。 私、ワガママだなぁ…。 そしてまた、溜息。 荷物をベットの上にほうりなげ、ダイブしようと思ったとき、机の手紙に目がいった。