なんだろう、あの子…。 不思議な感覚。 突然、また会おうと約束した。 沙羅は手のひらのクローバーを見つめた。 もう一度、あの子に会ってみたい。 この願いは叶うのだろうか。 「沙羅様、お迎えにあがりました」 「あ…」 もう迎えがきた。 沙羅は家に帰るまで、ずっとクローバーを見つめていた。 “美羽”と“麻紀” 本当にまた会うことになるなんて、思ってもみなかった。