「よく見つけたね」



「麻紀がみつけてくれたのー」



「麻紀?」



「あ、おねえちゃん、また会おうねー」



「え…?」



その女の子は小指を突き出した。



「やくそくー」



訳も分からぬまま、小指をからませる。



「ゆびきーりげーんまん、うそついたら、はりせんぼんのーます、ゆびきった!」



女の子のその言葉と同時に男の人の声が聞こえた。



「美羽様、早く行きますよ」



「あ、麻紀ー!!」



美羽…ちゃんと麻紀さん?



女の子は男の人に飛びついた。



「ご迷惑をおかけしました」



男の人は深々と頭を下げた。



「いや…」



「麻紀ぃー!早くおうちにかえろー」



「かしこまりました。では…」



女の子が男の人を引っ張りながら、去って行った。