「…」



お互いカップを机において、創也は沙羅を抱きしめた。



「…お母さんに感謝しなきゃ」



「そうだね」



今は“お嬢様”と“執事”じゃない。ただの“恋人”



「…俺、我慢できなくなるな」



「え?」



創也は沙羅の唇を塞いだ。



また、会えるかな。



私の執事は創也だけなんだから…。



二人は深い愛に堕ちていった。



「私は白石財閥の執事、秋山と申します」



突然、私の目の前に現れた執事。



「沙羅様にお仕えできて光栄です」



私もあなたが私の執事でよかった。



「好意を抱いておりました」



実はずっと好きだったんだよ。



でも、私には聖夜がいた。



「沙羅…」



酔った勢いで私にキスをした創也。



覚えてないでしょ?



びっくりしたんだから。