私、忘れられるかな? ちゃんと笑えるかな? …ねぇ、私どうしたらいいの? 創也のそばにいる。 これは決めたの。 ずっと、一緒にいたい。 ずっと、想っていたい。 嘘じゃない。 でもね… 創也、こんな私を許してくれる? ごめんなさい…。 沙羅は泣き崩れた。 廊下にさみしく響くすすり声。 こんなだから私は…。 沙羅はずっと自分を責め続けていた。 どこにもぶつけられない想い。 「う…」 沙羅は美佳子に見つけられるまで、ずっと、ずっと泣いていた。