それから聖夜と別れた。 「…あ」 授業…。 キーンコーンカーンコーン♪ 「ヤバっ!!」 沙羅は教室へと全力疾走。 沙羅の不安は全部消えていた。 もう、これでいい。 …創也がいるじゃん。 創也のこと、好きなんだから…。 沙羅のほほはいつのまにか濡れていた。 「どうしてよ…」 どうして泣くのよ。 どうして…。 「聖夜ぁ…」 まだ、あなたのこと想ってる。 私、最低だね。 …創也ごめん。 …聖夜ごめん。