聖夜 聖夜 会いたかった 声を聞きたかった そばにいたかった 「…沙羅?元気にしてたか?」 「…う、ううん…」 うまく声が発せない。 「そうか…。僕は元気にしてたよ。あ、手紙読ませてもらったよ。ありがとう」 「う…」 さっきよりも落ち着いた沙羅。 「…沙羅」 聖夜は沙羅を離した。 これが私たちの決定的な関係。 …仕方ないよね。 涙を袖でぬぐったあと、沙羅は笑った。