「…沙羅のじゃない?」



「あ…」



沙羅のビーチバックの中からだ。



「もしもし?」



「…沙羅?」



「そっ…。あ、いやなんでしょう?」



クスッと相手は笑った。



「今、危なかっただろ?大丈夫?」



「…え?」



見てたんだ、創也…。



チラと後ろを見ると、携帯を持つ創也の姿が。



「あー、はい。ありがとうございました…」



「じゃ、気をつけて」



プツッ…



え?切っちゃうの?