「ん…」 沙羅はまだ夢の中。 これから起ころうとしていることに気づいてはないだろう。 …そして一時間後。 「…」 沙羅は夢の中から現実に引き戻された。まだ布団にもぐったまま。 …あー、よく寝たぁ。 もう一時間寝ちゃおっかなぁ…あ? いつもと違う。 この布団とベットのやわらかさ。 ほんわかと甘い匂いもする。 …ん?何、何!? 沙羅は思いっきり布団ごと起き上がった。 「…な、な…」