「そんなカッコして寒くないの?って待たせてごめんな。ちょっと遅かった?」



「ううん、大丈夫だよ。ごめんね、呼び出したりして」



「いいよいいよ。で、なんの話?超気になる」



ベンチに座っている私の隣に春樹が座った。



ドクン…ドクン…



「あの…私…ね」



「うんうん」



今から告白されるとはまったく思っていなさそうな春樹の顔。



それがまた私の緊張感を上げる。



「…」



「なんだよ?早く言えってっ」



春樹がニッっと笑った。



言おう。



もう言わなくちゃ。



「私、春樹が好き」



――…