――

「さぁ、今回の収入はどうかな…」



オーナーがそれぞれの封筒を覗く。



「ねぇねぇ」



「なんだよ」



横にいた潤也をつついた。



「ランクとか言ってたけど私たちの班って何ランクなの?」



小声でつぶやく。



「…多分、A」



「多分!?」



「正式なランクは言われねぇの。オーナーただ一人が知ってるだけ。…給料からしてそんくらいになるな」



「ランクが違えば、給料も違うの?」



「…んだよ。めんどくせーな。そうだよ。お前、分からなかったのか?喫茶店のバイトであそこまでもらえるか?」



あ、そうかと私は納得。



「朝霧、そんな馬鹿だったっけ」



ムカッ!



潤也を睨みつけてはみたものの軽く笑われてる…。



南だからって調子乗るな!!



「潤也と仲いーな♪」



横から春樹がつぶやいてきた。



…な。



春樹がそんなこと言わないでよ…。