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「あ、美優、明日学校だよな?もう寝たらいいよ。みんな、俺の部屋で寝てるし、遠慮なく寝て。俺が起こしてやるから」



春樹は私の頭をなでた。



「うん…そうするね」



祐介、蓮華、潤也はもう毛布にくるまって深い夢の中。



「ちょっと待ってろ」



春樹は立ち上がって、ベットの上にあった毛布を私に渡してくれた。



「…春樹は?」



「ん?俺?大丈夫。もうちょっとして、そこらへんに寝とく。じゃあ、風呂入ってくる。おやすみ」



「おやすみ…」



私は春樹が行ったあと、みんなと同じように毛布にくるまった。



…この毛布、春樹のにおいがする。



あぁ、私…。



一つ気づいたことがあった。



でもそれをなかったことにして、私は瞼を閉じた。