「よ、美優」



「祐介?」



ドアを開けてみるとそこには祐介がいた。



「整理できた?なんか手伝おうと思って」



祐介は笑みを浮かべた。



「ホント?ありがとう。でも丁度終わった。…中、入る?」



「あ、いいよ。じゃ、春樹ンち行こうよ」



「う、うん…」



私は玄関に置いてある黒色のパンプスに足を入れた。



「ねぇ、祐介ってどこの部屋?」



「ん?俺?」



パンプスは履けた。



「俺はこの階の一番右奥。いつでも来ていいから」



「あ、じゃあ分かりやすい」



私は玄関から出て、ドアの鍵をしめた。



「じゃ、行こうぜ」



「うんっ」



祐介はお兄ちゃんみたいだ。