自衛隊と謀略

さぁ、ここからが重要である。

「ありがとうございます。」

被害者にも関わらず
沢子は礼を言って
立ち去ろうとしていた。

戦児は再び緊張が蘇り
極度の緊張の中
ついに、言葉を喉から
引きずり出した。

「すみません、
是非僕と御付き合いしてくれませんか」

早すぎる…

まさに、
戦児は手順を間違えてしまったのである。

まぁ、普通の教養ある者なら
恋の方へは考えないかもしれないが
沢子はそれ程の教養がない

すっかり当惑してしまった。