団員の苦労は
限界この上無かった。

前にも、少し触れたが、
一生遊んで暮らせる分の金を
用意し、戦児の上司を退職させ
その、条件として戦児を昇格させるのである。

人間とは、
欲に目が眩むものである。

ほとんどの、
上司に対し成功させた。

拒否した時は
もう一つ上か、さらに一つ上の上司に頼む。

そうして、
村井暴力団員の苦労の末、
戦児は、大尉まで
まで昇り詰めた。

ここで、疑問が出て来るのではないだろうか…

そぅ、何故最初っから結構高いところの上司に謀らないのか、
ということである。

それは、坪谷の策であった。
村井家関係の金を使うにこしたことはないのである。