【中編】糸[続編追加]

「陸、大好きなの。」


呟くように言った。


私の独り言だったのに。


「俺もだよ。」


陸が目をパチッと開けて言ってくれたんだ。


「り、陸。」


「やっと、陸に戻った。」

陸は、安心したように私の頭を撫でてくれた。


「?」


私は、陸の言った意味がわからなかった。


「さっきまで、陸じゃなくてりっくんって呼んでたの気づかなかった?」


私は、りっくんにそう言われてさっきまでのことを思い出していた。



......


.....


....



ありゃりゃ、否定できないくらい、りっくんって言ってたね。