【中編】糸[続編追加]

「茉李さぁ。」


「な〜に?」


なんだろう?


「お願いだから、ため込むなよ。」


やっぱり、りっくんはあれね。


「りっくん....あの....」


「なに?」


優しく聞き返してくれるから。


「どうしてもね。自信が持てないの。なんでね。私がりっくんの彼女なんだろうって思うの。りっくんには、私じゃなくても綺麗な女の人がたくさんよってくるから。」


私は、りっくんに不安をぶちまけた。


りっくんは、たまに相槌をうってくれた。


「茉李。俺は、茉李だけが好きなんだよ。それだけじゃダメか?」


りっくんは、私の頬に優しく手を添えて見つめ合った。