「まあ、いいんだけどさ。茉李しかりっくんって言わないし。ただ、好きな子には名前で呼んで貰いたいかなって?」


「うん。だから、がんばってるの。」


慣れない呼び方だけど、りっくんがじゃなくて陸がそういうからがんばってるんだよ。


「茉李〜」



「達矢?」


ふいに達矢に名前を呼ばれた。


「明日も翠を泊まらせるから。」


それだけ言っていなくなった。


てか、親がいなくて翠ちゃんを泊まらせる時は、絶対陸がいる時なんだよね。


なに考えてんだか。


陸は、達矢が私に話しかけると不機嫌なんだよね。


未だにな理由がわかんない。


けど、陸はすぐに機嫌を直すんだよね。


達矢が翠ちゃんを呼ぶと私が一人だから。