【中編】糸[続編追加]

「茉李?」


「私、はじめてなのに....」


私は、真っ赤になりながらそうしか言えなかった。


「ご、ごめん。」


りっくんは、慌てて私に謝った。


「いいんだよ。いいんだけどね。ただ、心の準備がね。」


決して、嫌じゃない。


だけど....


ね。


りっくんは、そんな私を抱きしめた。


「茉李が可愛すぎて衝動が止まらなかった。」


私は、嬉しくてりっくんの背中に腕をまわした。


はじめてかもりっくんに腕をまわしたのは。


りっくんは、より強く抱きしめた。