【中編】糸[続編追加]

「茉李?」


りっくんに名前を呼ばれても向けない。


りっくんが私の頬を触った。


私は、びくっとなってふいにりっくんを見た。


りっくんは、優しい表情だった。


「マジ可愛い。」


「りっくん、からかわないで....」


なんか、泣きそうになる。


「からかってないよ。そんな可愛いことしないで。」


「可愛いこと?」


私は、首を傾げた。


「....ダメだ。茉李の存在事態が可愛すぎ。」


りっくんがおかしいよ。


こんなに恥ずかしいことをいっぱい言うだなんて。


私は、どうしたらいいかわからなかった。


「....お皿とか片づけるね。」


「あっ!逃げた。」


だって、これしか思いつかなかったんだもん。


「りっくんは、テレビでも見てて。」


「俺は、茉李をずっと見ていたいけど。」


りっくん、ホントにどうしたんだろう。


「....いいから。テレビ見て。」


私は、テレビをつけた。


そして、洗い物をした。



背中に視線を感じながら。


私は、洗い物が終わり、お風呂の用意をすることにした。