【中編】糸[続編追加]

「りっくん、ご飯食べよ。」


「えっ?つくったの?」


りっくんは、驚いていた。


「うん。もうできあがってるの。」


私は、りっくんを座らせ食べる準備をした。


「た〜んと。召し上がれ」


「いただきます。」


私たちは、ごはんを食べはじめた。


「見た目もうまそうだったけど。マジうまいな。」


りっくんは、私の料理を褒めた後黙々と食べてあっと言う間に完食した。

「よかった。りっくんの口にあって。」


「茉李の料理うまいって初めて知った。」


しみじみ言うりっくん。


「どうせ...どうせ....」


見た目通りできないって思ってたんだ。


ちょっといじけちゃう。


「茉李、また俺のために作って。」


そんな私に嬉しい事を言ってくれるんだ。


「うん。りっくんの為ならいつでも作るよ。」


当たり前じゃない。


「なんか、茉李とまともに話してるかも。」


「そうだね。」


いつもは、りっくんは紗緒ちゃんとばっかりだから。


「まあ。俺は照れてただけだけどさ。茉李が可愛すぎだし。紗緒と一緒にいる茉李にデレデレできるわけないっしょ。2人きりになる機会もなかったし。」


紗緒ちゃんがセーブかけてたんだ。


てか、可愛いって。


私は、恥ずかしくて下を向いた。


たぶん、顔が真っ赤だ。