【中編】糸[続編追加]

「茉李は、内容を聞いてないみたいだけどさ。紗緒には、説教されてた。」


説教?


なんで?


私は、りっくんを見た。


「やっと見てくれた。」


りっくんは、優しく私に微笑んだ。


「茉李を誰かに奪われてもいいのって。」


誰か?


「そんなのいないって、安心してた。けど、あの男....」


男?


誰だっけ?


あぁー!!


「達矢のこと?」


私がそう聞くと機嫌が悪くなった。


なんで?


「その達矢ってのは、呼び捨てなのにさ。」


ヤキモチ?


「達矢は、幼なじみで、翠ちゃん...妹の彼氏だから。」


「えっ?そうなの?」


りっくんは、安堵の表情浮かべた。


お互いの誤解は、解けた。


よかった。


別れなくて。