【中編】糸[続編追加]

私は、部屋に入り制服から楽な服装に着替えた。


ほっとしたのも束の間だった。



-ピンポーン


誰かがきた。


せっかく、翠ちゃんと達矢がいい雰囲気なのに...


空気の読めない客人に呆れた。


かといって、私は玄関に行かなかった。


どうせ、私が行っても同じだから。


「茉李ちゃ〜ん」


下から翠ちゃんが私を呼んだ。


私に来客?


珍しい。


だって、家を知ってるのってあんまりいないし。


私は、誰だろうって思いながら下へ行った。



そして、玄関の入り口を見ると....


りっくん。


なんで?


家、知らないじゃん。


私は、吃驚して立ち尽くしていた。


「茉李....」


私は、頭の中でどうしたらいいかわからなくなった。


「翠。茉李の彼氏だからあがってもらいな。」


達矢が行った。


りっくんは、達矢をちょっと睨んだ。


「茉李ちゃんの彼氏なの?では、遠慮なくあがってください。」


翠ちゃんは、私を無視して家にあげた。


「りっくん、上にきて。私の部屋にいこ。」


りっくんは、少し戸惑いながら私の方に来た。


たぶん、達矢のことを勘違いしてる気がするけど。


「ここ、私の部屋ね。飲み物持ってくるから待ってて。」


私は、りっくんを部屋に残してキッチンへ向かった。


冷蔵庫をあけ、飲み物をだし、お菓子もだした。