【中編】糸[続編追加]

「ただいま。翠ちゃんなんで教えくれなかったの?」


私は、すぐに翠ちゃんを問いつめた。


「達矢くん、お帰りなさい。」


翠ちゃんは、私なんか無視状態。


しかも、ここ達矢の家じゃないから。


「おじゃまします。」


達矢は笑顔で翠ちゃんに答える。


「翠ちゃん。」


私は、泣きつくように翠ちゃんの名前を呼んだ。


「だって、茉李ちゃんがおかしいんじゃない。一人で部屋に閉じこもったり。夕食をつくってくれても一緒に食べないし。」


半分引きこもりみたいな生活だもんね。


「茉李、どうしたんだ?」


達矢が心配そうに私に聞いた。


「なんか、達矢にはなんでも相談してたじゃん。けど、いなくなったら、誰に相談していいかわからなくなったの。」


私は、少し照れながら言った。


「茉李なぁ。そろそろ、ほかにも心開けるやつつくれよ」


達矢は、呆れながら私の頭を優しく撫でた。


まあ、子供をあやすみたいに。