【実話】ありがとう…。

「うん、またね!」


病院を出ると、直ぐにバスが来て、乗り込んで直ぐにたかさんからメールが届いた。

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宛先:望
Sb:

明日、部屋変わるって、望が帰った後、看護師が言いに来た。

個室だって…。

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個室かぁ…。

これからの事、考えてだから、白血球の減少や感染症って事だよね…。

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宛先:たかさん
Sb:

そっか。多分これからの事、考えてだと思うよ。

抵抗力が無くなると、直ぐに菌に感染しちゃうから、大部屋だと色んな人が来るから、その分、沢山のバイ菌も運んで来るって事でしょ。

だからだと思うよ。
一人だと寂しいけど、病気治す為に頑張ろうね!

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12月4日。

今日、夜勤明けで家に帰って来た途端、たかさんからメールが届く。


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宛先:望
Sb:帰りたい!

望、帰りたい。

迎えに来て!

死んでもいいから、帰りたい……。

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メールを見た途端、ボロボロと溢れ落ちる涙―‐。


「たかさん…。私だって連れて帰って来てあげたい!ずっと傍に居たいもん…。