【実話】ありがとう…。

たかさんは、私の事、そんな風に思ってたんだ。

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送信して直ぐに返事が帰って来た。


バスも来たので乗り込む。

マナーモードし、メールを開く。

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宛先:望
Sb:

望が帰った後、豊さんが来たんだ。
望が来てた事、豊さんに話したんだ。

そしたら、俺がトイレに行ってる間に、メール送ったみたいなんだ。

言い訳に聞こえるかも知れないけど、本当なんだ!

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本当だね…言い訳にしか聞こえないよ…。

もういいよ…。


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宛先:たかさん
Sb:

気にしてないから…。

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それだけ書いて送信した。


窓の外を眺める。

頭の中はさっきのメールの事でいっぱい…。

“その気になられても困るから”

私は何?

大事だって言ったのは、ウソだったの…?

言いように利用しようと思ったの?

色々な事が頭の中を駆け巡り、今にもパンクしそうだった。



家に着いて、そのまま自分の部屋へ行き、ボーッと窓の外を眺める。


キラキラと星が輝いているのに対し、私の心の中は、星一つ見えない真っ暗闇だ―‐。