【実話】ありがとう…。

「おう…ウエッ」


暫くすると、少しずつ落ち着く―。


「たかさん、バスの時間もあるし、そろそろ帰るね」



「望」



「んー?」



「ケーキ、持って行けよ」



「えっ?」



「俺こんなだし、きっと食えないと思うから、食べてどうだったか聞かせてくれ!アイツ等来た時、食って無いじゃ悪いだろ?」



「うん、分かった。じゃあ貰って行くね!またね」

ケーキを受け取り、ニッコリ笑う。


「またな」

手を振り、笑顔で送り出してくれた。


病院を出て、バス停に向い、バスを待つ。


携帯が鳴りメールが届いた。


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宛先:望
Sb:

今日居たのは、仲良くしてる友達だから、煽(あお)るなよ!

その気になられても困るから。

―――――――――――

何これ…。

たかさん、酷いよ…。

こんな事…思ってたんだ…。


涙が次から次へと溢れ出し、止まらない。

色々な抑えていた感情も爆発し、嗚咽に変わる―‐。


抑え切れない気持ち―。

たかさんにメールを打つ。

―――――――――――

宛先:たかさん
Sb:

メール送る相手、間違ってるんじゃない!?