【実話】ありがとう…。

「うーん、何とか…」



「ご飯は?」



「うん……いいや。今日は、疲れたからもう寝るわ。おやすみ」

そう言い、自分の部屋へ上がり、ベットに転がる。


「疲れたなぁ。やっぱ明けで寝ないのはかなりキツイ…」

ベットに横になったまま、いつの間にか意識は無くなり、深い眠りに着く。







11月23日。

今日もたかさんの病院に顔を出す。


下の売店でお茶やスポーツ飲料数本とチャンピオンを買って病室へ行く。


「コンコンッ」

ドアをノックし部屋へ入る。


「おは……」

おはよう…って言おうと思ったのに、たかさんの酸素マスクしてる姿を見たら、途中で声が出なくなった―‐…。


「おお!」



「呼吸苦しいの?」



「ん?んー。ちょっと息しずらくてな」

って、困った顔をする。


傍に寄り、酸素やサーチュレイション(spo2 )を確認する。


酸素3L。

spo2 92%

病院なんかで働いてなきゃ良かった…。

病院で働いて居たからこそ、どんな状態なのかわかる自分が嫌だった―‐。

熱も38・0℃

肺の方の調子も良くなくて、咳き込む。

抗生物質の点滴をした途端、吐く。


凄く辛そうで、吐き気が止まらない。