【実話】ありがとう…。

「うーん、眠い!」

AM2時50分目覚ましを止めて、眠い目を擦りながら、起きる。


AM3時、病室の巡回をし、変わりがないのを確認して詰所に戻り、仕事を始める。


今日は、時間通りに上がりたい。

さっさと出来る事をしてしまおう。


仕事を次々にこなし、あっという間に朝食の時間だ。


この時間になれば、一段落するし、後は、日勤の看護師が来るのを待つばかり。


日勤の看護師も出勤して来て、患者の朝食の配膳を片付け、詰所に戻る。


後は、申し送りの間のNSコール対応だけだ。


無事に9時を迎え、帰る支度をし、看護師に挨拶をする。


「お先に失礼します」


「お疲れ様で~す」


いつもなら、煙草を吸い、明けの看護師を待っている所だが、今日は、そんな余裕なんてない。


さっさと着替え、病院を後にする。


銀行に行き、用事を済ませ家に着くと、もう11時だ。


シャワーを浴びて、髪を乾かしたりしていると、もう、12時を過ぎている。


「ダメだ。寝たら絶対起きらんないよ…。仕方ない、起きてるしかないな」


睡魔と戦い、何とか用事をし、家を出て待ち合わせの場所へ。


お母さんの姿を見付け、傍に行って声を掛ける。