【実話】ありがとう…。

「…納得出来ない!!金の事抜きにしても、望とは楽しく会って居たかった。ずっと続くと思ってた」



私だって、ずっと続くと思ってた―‐。

こんな風に、自分からたかさんの手を離すなんて思ってなかった!

でも……もう無理だった―‐。


お金の事を考えるのも…。

待つだけの女も…。

全てが嫌になった。

たかさんの事を…嫌いになりたくなかった…。

こんな関係いつまでも続くわけ無かった―‐…。

だから……。


「ごめんね…グスッ…」



「この9ヶ月間、凄く濃い時間過ごして来たつもりだ」



「グスッ…たかさんには…色んな事教えて貰った…。グスッ…お金じゃ買えないもの…貰った。…こんな日が…来る…なんて…グスッ…思わなかった!」


もう、顔は涙でグショグショになり、酷い―。


「辛くなったら…メール寄越せ。今までみたいに、傍に…居て…ウッ…抱き締めてやることは…グスッ…出来ないけど…気持ちだけは…ウッ傍に居るから。ただ会わないだけだから。今までありがとうな」

そう言って、優しく微笑んでくれた、たかさんの目には沢山の涙が…今にも溢れ落ちそうな位に溜まっていた。