【実話】ありがとう…。

「お帰り~、早かったね」



「うん、たかさんが迎えに来てくれたからさ」



「良かったね」



「うん…。シャワー浴びるわ」

そう母に言いリビングを後にする。


さっさとシャワーを浴び部屋へ上がる。


「疲れた…。暫くは顔も見たくない」

そう思い、携帯が鳴っても、メールが来てもシカトした。


それから10日程たったある日―。


携帯が鳴る。

~♪~♪~♪~

着信:たかさん

このままじゃいけないと思い、携帯に出る。

「…もしもし」



「やっと出たんだ。お前さぁー、一体何な訳?携帯鳴らしても出ねぇし、メールしてもシカトかよ!!意味わかんねぇんだけど!送った日も変だったし。何かある訳?こっちは風邪ひいて具合悪いってのに、連絡取れねぇし。余計な事考えさせるなよ!言いたい事があるなら家に来い!」

話す間もなく、機関銃の様に捲し立て、携帯は切れてしまった。


「どうしよう…。かなり怒ってたし…。風邪ひいて具合悪いって言ってたし」


どうしたら良いの?

だって…。


迷った挙げ句、行く事にした。


「うーん。薬とか有るのかな?栄養剤とかあった方が良いよね。あっ、冷えピタも!」