【実話】ありがとう…。

で、一応私から告ったような形で、相手も『今、一番大切にしたい女だと思ってる』って言ってくれたんだけど…。お互い付き合おうって言った訳じゃないし…」


暫し沈黙の斎藤さん―。

「メール!?はっ?意味わかんないんだけど」

ちょっと怒って言う斎藤さん。


「知り合ったのはメールだけど、でも凄く優しくて好い人なんだ!」


大きなため息を一つ吐く。

「まぁ、好きになったんだから仕方がないけど…。一応告った形で、相手もそう言ってるなら付き合ってるんじゃないの?っつかさ~。キスしたの?」



「うん…したけど。でも、付き合ってるのかな~?」



「お待たせしました。いつまでも話して、注文しないから、いつもの持って来たよ!」

少し呆れたように話、でも優しく笑い料理をテーブルに置いてくれた。


「「マスターありがとう~」」



「じゃ、ごゆっくりどうぞ」

と戻って行った。


「彼女は居ないんでしょ?」



「うん。今は、居ないって言ってた」



「本人に、私達って付き合ってるのかな?って聞いてみたら?」



「聞けないから悩むんじゃない~」

はぁ~と大きなため息を一つ吐く。


食事も終わり―。