◆遊園地の支配人◆+。


「クラス、去年と変わった?……どんな感じ?」
さっきと同じ口調とトーンで喋りかける。

「………………」
応答がなかった。

「なんか辛い事でも……」
ガタッ


その男の子は、席を立ち教室を出て行った。
俺は後ろ姿を追う。





「なんかあったら言って!」
そう言うと男の子は一瞬立ち止まって、横目で俺を見た。

「…余計なお世話なんだよ…」
消えそうな声で俺にそう言う。
すると男の子は走っていった。

俺は何もできなかった。





「メグちゃんっ」
E組のクラスに誰か来た。
二人いた。
あの女の子を呼びに来たそうだ。
……友達がいて良かったあ。



「えっ、何っ?」

「HR終わったでしょ、どっか行こっ」
その子たちは女の子(メグ?)の手を引っ張ってどっか行った。
そして教室は一気に静まり返った。


まだ休憩まで10分あるから、職員室行って名簿見て名前を覚えなきゃいけない。



俺は、職員室まで走った。