◆遊園地の支配人◆+。


「朝喋っただけだよ」
俺はお決まりの苦笑い。

「先生って彼女いんの?」

「えっ?」
俺は何も言わないで黙っておく。




…とにかくこんなヤンキーやギャルが多いなんて、どうかしてんのか?
余り物みたいだな。



確かF組とG組もそればっかりって聞いたな。

この学校はH組まででH組は、確か普通の子ばっかだったな……。



しかしこのE組にも、二人くらい大人しい男女がいるから関係ないのかな?




きっとF組とG組も色々組み合わせてんのかな。




って、何考えてんだ。
HRができな………


キーンコーンカーンコーン………


「あっ」
チャイムが鳴ってしまった。

号令もせずに皆教室を出て行く。
大人しい二人の男女だけ教室にポツンと残る。

一回廊下を出る。
だがE組の皆の姿は、既になかった。



俺はもう一回教室に入り、大人しめの女の子に聞く。

「クラスってどんな感じ?」


「………………分からないですっ。去年までのクラスと全然違うので……っでも確か、E組になっちゃったから………っ」


その子は意外とそんな暗くはなく、でも俯いている。
虐められてなさそうだった。

「そっか」
俺は立ち上がる。

「なんかあったら言ってね」
その子の肩に手をぽんっと置く。
その子は、顔を赤くした。
……人見知り激しいのかな?



そして次は男の子の元へ。