◆遊園地の支配人◆+。





「間にあったぁ……」
運良く間に合った。
新人先生はこっちを怪しげに見て、俺は苦笑いで返した。


ぜってぇお前緊張ってやつ知らねーだろ!!……みたいな目で見てくる新人が一人。

トイレ行ってたの……?…みたいな目で訴えるのが三人。

他の先生と何かしてたのか?…みたいな目でジロジロするのが四人。


先生と話してました、の目で新人を見る。

その目で見たら、本当に皆ホッとしちゃった。


そしていつの間にか生徒が体育館に密集していて、校長もいつの間にかステージにいた。


「新しい先生を紹介します」
俺は最後だ。

新しいのが全員で9人。
女の人が、3人で後は皆男。

きっと男子生徒はガッカリしただろう。





そしてまたいつの間にか俺の番。
隣の女の新人先生に合図された。



「えっと……………今日から谷島高校に着任した……山水奏太です!!よろしくお願いします!!」
お辞儀を精一杯にやったら、マイクに当たってしまった。

さりげなく「いっ……!」というしまつ。


すると体育館にいる女子生徒達は、かわいーと連呼。


俺の頭打った衝撃とかで幻聴じゃないことを祈る。



そして後は、各クラスの先生の紹介をして朝会は終わり、生徒が行った後、俺達は職員室へ戻った。


俺はこの春から、三年E組の担任をすることとなった。