「普通の人間ですよ、私は」 ニコニコと笑う名倉先生。 いやいやいやいやいやいや、ただ者じゃないよ。 何?何なの?この人?人間? 「ところで、生徒覚えました?」 僕の見ている名簿を、そっと覗く名倉先生。 「いや……まだ全然です……」 「頑張って!」 また名倉先生の涼しい顔。 目がキラキラしてちゃんと並んだ白い歯が上唇の下に見える。 「はい」 僕も自慢の白い歯を見せながら笑った。