バスで学校まで着いた。


誰もまだいない。
朝の五時は早すぎ?



でも俺は職員玄関を鍵で開け、職員室に行く。


すると校長先生がいた。


「おはよーございます」


「おはようございます。二日目ですね」

「はい」

俺は職員室に向かった。
二日目でまだ慣れないけど、俺は今日もさっそく名簿を見てあとの半分の生徒の名前と顔を覚えなければいけない。




「うーん……難しいな……」

俺は頬杖をついて、ブツブツ言った。

なんだか名簿を見る度、華宮を見てしまう。

きっと目立つからだ。
そういう事にしとく。


だから誰も突っ込みなんてしないでくれ。



「おはようございます…」
職員室に入ってきたのは、二年C組の担任、数学担当の先生の山崎先生と英語の先生の小池先生だった。


「おはようございますっ」

「早いですね」
小池先生がドアを閉めながら言う。

「すごいなぁ」
山崎先生が椅子に座る。

「いや……」
俺は照れる。

「ねぇ聞きたいんだけどさ……」
小池先生と山崎先生は俺の周りに来た。
二人は何故か熱気に包まれていた。


「……はい?」
俺は囲まれて怖くなった。

「名倉先生、すごい山水先生気に入ってるじゃないですか。山水先生は……」

「いや、興味はありませんよっ」
俺は首を振る。

「でも山水先生はモテそうですよね……童顔だし……」

俺は可愛くはなりたくない。

かっこよくなりたい。