◆遊園地の支配人◆+。



「え………っ」


「空いてたら、の話です」





「あ、はい……いいですよっ」
そう言ったら名倉先生は、白い歯を光らせて笑った。

「じゃあ……空いてる日に」
僕も笑う。
砂利道を少し歩いてバス停でバスを待つ。
そしたら名倉先生は口を開く。
「私って大人っぽいですか?」

「え?大人っぽいですよ」

いきなり何言い出すんだこの人は……。


俺はちょっと目を逸らす。

「あ……良かった……」

もう俺は言わせておく。



するとバスが来た。


「あ、来た」

俺がバスに乗って椅子に座ったら名倉先生も隣に座った。

とりあえず平常心で窓の景色を見る。
犬の散歩をする人、ランニングをする人、買い物をした人とかたくさんいる。


再び、人はそれぞれだなと俺は思った。

バスが止まると、老人が乗る。
それと、カップルも入ってきた。

俺が1ヶ月前に行った遊園地の袋を両手に持っていた。
懐かしく蘇るあのKYさ。


するとバスは、遊園地前と表示され遊園地が見えた。


遊園地前のバス停は、子供を連れた夫婦と、カップル多数がいた。

また今度行こっと。