◆遊園地の支配人◆+。





キーンコーンカーンコーン………


「あ、予鈴だ」

「じゃあ頑張ってくださいね」

「……はい」

俺は教室まで行った。
もしかしたら皆まだ教室に戻ってないかも………。


恐怖感を抱きながらもゆっくり教室のドアの前に来る。



すると生徒達の声が聞こえる。

少し安心した。


そして開けると初め入ってきた光景と同じだ。



華宮はまた後ろを向いている。


ってなんでいつも話題が華宮なんだ。

…話題作りやすいからかな。



ワックスの匂いが漂った。
しかも皆の香水の匂いが混ざって、鼻が死にそうになる。

アンモニアよりすごいものだ。


しかも化粧なおししたり、自分の髪型を見てる生徒も多数。

これじゃあ集中できないな。



「先生……っ」
陽向が話す。

俺は陽向のほうを見る。


「神田君が帰って来てません……」
神田の座っていた席を見ると、本当にポカンと席が一つ開いていた。

どうかしたのか?とすごく心配した。

皆はそれを心配しなく、うるさかった。



俺は一回教室を出た。