ネコガールの恋

「ただいま~」「おじゃましま~す」

ドアの鍵を開け、ネコガールを玄関に
入れると、ナッツは

「お母さ~ん! ネコガールさん、
 来たよぉ~!!」

と奥の方に向かって大声を出す。

水を使っていた音が止まり、しばらく
間があって、奥からトコトコとナッツ
の母親が現れた。

「いらっしゃ~い、あ、やっぱりお奇麗
 ね~」

ナッツによく似ているが、より小柄な
母親に、「つまらないものですが」と
言いながらマタタビ詰め合わせを渡すと、

「あら~、そんなのよろしかったですの
 に~。しっかりしたお嬢さんだこと!」

と褒めてもらえたので、ネコガールは
叔父のアドバイスに感謝した。