ネコガールの恋

「東くんは、今日、どこに行ってたの?」

ナンのマンションまで、夕刻の道を歩き
ながらのネコガールの問いに、

フリースのポケットに両手を突っ込んで
歩く16歳の東少年は、

「うーん、いろいろ」

とそっけない。

しかしその目は笑っており、ネコガール
との再会を喜んではいるのだろうと
思われた。

「あそこよ」

ナンが指さす先に、15階建てくらいの、
なかなか奇麗なマンションが建っていた。

オートロックの入り口を通って、3人は
マンション「グランド・ロイヤルパーク」
706号室に入った。