ネコガールは、自分より5歳年下のこの
少年のことを、ほとんど何も知らない。
今年の夏に、気晴らしに神奈川県にドラ
イブに行ったネコガールが、富士山の
見える駿河湾の寂しい海岸で、ひとりで
歌を口ずさんでいたところ、
通りがかったこの少年に、自殺でもする
のかと勘違いされた。
話をしてみると、なんと、モデル仲間の
ナンの弟であることが分かった。
それだけの関係なのだ。
実のところ、わざわざ再会するほどの
間柄じゃないかも、とネコガールは思っ
ているのだが、
ただ、この少年はネコガールの心に不思
議と強い印象を残していた。
それが、友人の弟に東京から50キロ
以上も離れた土地でたまたま会うという、
すごい偶然に驚いてのことにすぎない
のか、
それとも何らかの強い縁が、この少年と
自分との間にあるからなのか・・
そのように意識的に考えていたわけでは
ないのだが、ネコガールは無意識の中で
は、夏以来、そのようにいぶかり、
あの偶然の出会いの意味を測りがたく
感じていたのであった。
少年のことを、ほとんど何も知らない。
今年の夏に、気晴らしに神奈川県にドラ
イブに行ったネコガールが、富士山の
見える駿河湾の寂しい海岸で、ひとりで
歌を口ずさんでいたところ、
通りがかったこの少年に、自殺でもする
のかと勘違いされた。
話をしてみると、なんと、モデル仲間の
ナンの弟であることが分かった。
それだけの関係なのだ。
実のところ、わざわざ再会するほどの
間柄じゃないかも、とネコガールは思っ
ているのだが、
ただ、この少年はネコガールの心に不思
議と強い印象を残していた。
それが、友人の弟に東京から50キロ
以上も離れた土地でたまたま会うという、
すごい偶然に驚いてのことにすぎない
のか、
それとも何らかの強い縁が、この少年と
自分との間にあるからなのか・・
そのように意識的に考えていたわけでは
ないのだが、ネコガールは無意識の中で
は、夏以来、そのようにいぶかり、
あの偶然の出会いの意味を測りがたく
感じていたのであった。


