ネコガールの恋

「あの、私、近くに住んでるんです。
 もしかして宮城さんもそうなんです
 か?」

ネコガールがそう言うと、宮城はさらに
驚いて、

「えー!?いつからですか?僕も学生
 時代からこの辺りに住んでるんです!

 驚きましたね、知らなかったです」

驚いたのはネコガールも同じであるが、
宮城の方はなぜかもっと驚いていて、
しかも嬉しそうだ。

宮城は、自分が缶コーヒーを持っている
ことに気づくと、

「あ、ネコガールさんも飲みますか、
 おごりますよ」

と、ネコガールが断る暇もなく120円
を自販機にチャリンチャリンと投入した
ので、

ネコガールは仕方なく、紅茶のウォーム
(熱すぎないくらいの温かさ)をおごっ
てもらった。