ネコガールの恋

「やはり、すごいもんですね。あの子ら、
 もうすっかりネコ専務さんのとりこ
 ですよ!」

感心したように言う大火に、左に座って
いる宮城は、

「それより、見ろよ、ネコガールさんの
 あの目! ありゃ、ほとんど「恋する
 乙女」だぜ!」

と言ってから、またちょっと考えて、
言い直した。

「ま、そうは言っても、「恋」ってわけ
 じゃないだろうけどな。尊敬・敬愛、
 そういうのだろうけど・・

 もし恋だとしても、あれは無理ないよ、
 ネコガールさん、あの偉大な叔父さん
 がいるから、同世代の男との恋愛なん
 て、熱意が湧かないんじゃないか?」

宮城はワイングラスの白ワインを飲み
干して、一息つき、低い静かな口調で
大火にこう問いかける。

「日野さん。あんた、ネコ専務さんの
 魅力に勝って、ネコガールさんの
 気を引ける自信があるか?」