ネコガールの恋

そのことは、考えなければ考えないで、
ふつうに見過ごす事実ではあるが、

改めて考えてみると、すごい偶然だなあ、
不思議な巡り合わせだなあ、という風に、
ネコガールには感じられてきたので
あった。

(もっと言うと、東くんがいま叔父さん
 と会っているのは、私が8月にひとり
 で三浦半島にドライブに行って、

 海岸でたまたま東くんに出会って、
 ナンの弟だって分かって、

 最近になってまた私が東くんと会って、
 叔父さんのファンだって分かって、
 このパーティーに来ることになった
 から・・)

(もとはといえば、あの日に私が「たま
 たま」ドライブに行って、「たまたま」
 東くんに会ったから、いまこうして
 彼は叔父さんに会っているのよね)

不思議といえば、ナッツのこと以上に、
こっちの方が不思議である。

ネコガールはこのとき、この世の「偶然」
の不思議について、ちょっとした感動
すら覚えて、

目の前で交わされている、ナッツとネコ
専務、東とネコ専務との会話を聞いて
いたのであった。