ネコガールの恋

ネコガールに呼びかけられて、ようやく
ハッと我に帰ったナッツは、

す、すみません!と大慌てでネコ専務の
手を離し、それを見てみんなはまた好意
的に笑った。

「そんなに好かれているとは、私もネコ
 冥利に尽きるというものだなあ」

ネコ専務は優しい声で微笑む。

「あ、あの、申し遅れました、私、モデ
 ルをやってます、ナッツです、本名は
 安藤夏子で、夏子でナッツです!

 「ネコ専務シリーズ」は中学生のとき
 読んで、感動して、ずっとファンで
 した!!」

興奮した早口で、ややもすればしどろ
もどろになりかけながら、熱意を伝える
ナッツに、ネコ専務も好感を抱いた
らしく、

「そうか~、小説のネコ専務と私は、
 イコールではないんだけど、私は私で
 それなりに活躍してるつもりだよ」

などと、楽しそうに会話している。