ネコガールの恋

「剣士のボディーガードなんて、ホント
 にいるの?ふつう、拳銃じゃないの?」

ナンが初めて会話に参加して、もらした
疑問に、ネコ専務はアゴに手をやって、
うーんとちょっと考えたが、

「ほら、「ノレパン3世」ってアニメ
 あるじゃないか。あれに、五師川イエ
 モンって剣士がいるだろ?
 
 斬鉄剣!って、ああいう感じでやって
 くれればいいよ」

と適当なことを言う。東はそれを聞くと、

「僕、そのアニメは見たことないけど、
 近い将来、ネコ専務さんのために
 頑張りますよ!」

と張り切ってしまった。

ネコ専務は、「よろしく頼むよ」とその
話を終わらせて、左手に持っているワイ
ングラスの底に少し残っていた赤ワイン
を飲み干し、

「ところで、ナッツさんはどういう方
 だろう?」

と、苦笑しつつ、まだ自分の右手を握り
締めて離そうとしない女子高生に皆の
注意を戻す。