ネコガールの恋

ネコ専務は、この場を去っていった青年
から、いま右隣に座っているピンク色の
少女に意識を向け直し、ナッツの黄色い
目を見つめながら、

「ところで、さっき言ってた、ナッツ
 さん、君、「ネコ専務シリーズ」の
 ファンなんだってね」

と初めてナッツに話しかけた。急に話を
向けられたナッツはドギマギして、

「あ、あのー、そのー」

としか言えず、もじもじする。
見かねたネコガールは、

「この子、叔父さんに会えるのが楽しみ
 で仕方なくて、早く来ないか、早く
 来ないかって、もう失神しそうだった
 のよ」

と口を出した。