ネコガールの恋

大火は本当にタバコを吸いに行くのか
どうか、テーブルを離れてどこかへ行っ
てしまう。

「さっきの方は? 君の友達?」

「ええ、私が小学生のときに近所にいた、
 幼馴染の日野くんです」

「えっ、幼馴染かい? 気持ちの良い
 青年だね!

 タバコだって言ってたけど、もしかし
 たら、私に席を譲ったあとで近くで
 立ってたら、私が気にするかな、と
 思っていなくなったんじゃないの
 かな?
 
 だとしたら気の毒なことをしたけど」


ネコ専務のその指摘に、ネコガールは
正直なところ、

(あの人、そんな気の利く人かしら?)

と反射的に思ってしまったが、本当は
叔父の言うとおりかもしれない、自分
が大火くんを過少評価しているのかも
しれないな~、とも思った。