ネコガールの恋

「私は別に、ちょっとの時間ぐらい立っ
 ててもいいんだよ? 別に疲れてない
 んだし」

と言うネコ専務だが、ネコガールの右隣
に座っていた大火は、

「とんでもない! 僕が代わります
 から!」

と慌てて立ち上がって椅子を引いた。


「ああ、悪いよ、気にしないで」

遠慮するネコ専務ではあったが、恐縮
した態の初対面の若者に、

「あ、いいんすよ、僕、ちょっとタバコ
 吸いたいんで。外で吸ってきますから」

と再度椅子を勧められると、さらに遠慮
するのもかえって悪いと思ったのか、

「そうかい、悪いね」

と席についたので、噂のネコ専務とゆっ
くり話がしてみたいと思っていたその場
のみんなは、ほっとした。